六甲クアオルトニュースNO.13 2015.7.31

 10671217_873026476127611_6101976840485942784_n

7月22日六甲健康保養地研究会の公開セミナー報告

今回は研究会顧問の西村教授による“ヘルスツーリズムによる地方創生”をテーマに日本各地の取り組みや、海外のヘルスツーリズムの様子等についての講演でした。今回も多くの方々にご参加頂き、ありがとうございました。

2015年7月22日公開セミナー「ヘルスツーリズムと地方創生」を受講して

六甲研究保養地研究会代表 奥田 信也

 「活動から事業へ」セミナーの冒頭に、講師の西村先生から言われた言葉です。

「いつまでも、研究活動にとどまっていてはいけない。事業へと発展していかなければ、研究活動も意味がない。ヘルスツーリズムの流れを知れば、今が事業を展開していく時期なのだ。」というのがその趣旨だと、私は受け取りました。

セミナーでは、現在のヘルスツーリズムと健康保養地をめぐる情勢を、図表・映像などを用いて分かりやすい解説がありました。また、早朝ウォーキングで宿泊客を集めている天草プリンスホテルや上山温泉、熊野古道の日本型クアオルトの事例について触れながら全国で展開しているヘルスツーリズムの現状の紹介がありました。そして、現在、自身が関わっている地方創生事業として、信濃町と多可町のヘルスツーリズムの話がありました。自然と健康について関心がある人にとって、非常にためになる話でした。

それでは、先生の話を聴いて、私達六甲健康保養地研究会は、具体的にどうすれば良いのかということです。答えは出ています。今のウエルネスウォーキングに、事業として取り組むことです。日本のヘルスツーリズムの主流となっているのは、ウォーキングと温泉です。クアオルトの運動療法と気候性地形療法を取り入れたウエルネスウォーキングは、その流れの中にいます。また、上山温泉や熊野古道など各地とのつながりも出来てきています。まさに事業展開の条件は整っているのです。

今回のセミナーには、神戸だけなく、兵庫県多可町、兵庫県神河町、兵庫県宍粟市、京都府亀岡市などで、地域活動や森林セラピーなどに関わっている人達も参加していただきました。セミナーが終わった後の交流会では、活発な交流が出来ました。皆さんと話す中で、私達が変わっていくことへの期待があることも分かってきました。

そして、六甲健康保養地研究会は、研究活動を中心にしてきましたが、「活動から事業へ」と変わっていかねばと思った次第です。